SONG OF THE EARTH 311 – FUKUSHIMA 2024 –

REPORT

ラブフォーニッポンなみなさまへ
現地活動報告をさせて下さい

SOTE シンポジウム 2021 第6回福島・伝承館会場 

 第6回目となるSOTEシンポジウム福島会場が無事に終了しました
今回は、東日本大震災・原子力災害伝承館(以下、伝承館)を会場とさせていただきました
伝承館では、今年3月に凧揚げやキャンドルナイトなどの追悼イベントを共催するなどしていました。
参加者はシンポジウム前に、
それぞれ伝承館を見学し、会場では手の消毒とマスク着用、
ソーシャルディスタンスを徹底し新型コロナウイルス感染拡大防止に努めました。

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SOTE シンポジウム伝承館
2021年11月13日(土)

13:05  開会 LFN代表あいさつ
13:20  東日本大震災・原子力災害伝承館 副館長小林様ごあいさつ
13:30  いわき語り部の会 大谷慶一会長のおはなし
13:45  テーブルトーク
     3つのテーブルに分かれそれぞれの自己紹介と語り部の話を聞いた感想など
14:30  休憩
14:40  トータルセッショントーク。各テーブルのグラフィッカー報告
14:50  2つのテーブルにわかれてトーク
     10年間で伝えてきたこと(福島県)伝わってきたこと(県外)
15:40  グラフィックレコーディングからのふりかえり
15:50  閉会 あいさつ

今回は、伝承館での開催ということもあり、「伝える」というのが大きなテーマになりました
伝承館は、海の近くに建っています。
最上階のテラスに上がると、海を望める近さです。周辺にはあまり建物がありません。

伝承館副館長小林さんのお話

「東日本大震災・原子力災害伝承館は、2020年に開館いたしました。
原子力災害伝承館、
そうした役割はここを最後にしなくてはならないと思っています。

災害は昨今、忘れた頃に…ではなく、
忘れないうちにすぐにやってくるという状況になっています。
原発規制区域にご自宅がある方々は、
今も自宅に入るときにはタイベックスーツを着て、手袋をはめて向かいます。
家の中の物は、袋ひとつ分だけようやく持ち帰られる、そんなことが続いています。

当館は一昨日、来場者数累計が8万人を突破いたしました。
県内外から多くの方にご来場いただいています。
未曾有の複合災害を知ってもらう、この地に訪れてもらう。
福島の復興の一助となることが大事だと思っています。

浪江町の請戸小学校にあったグランドピアノを展示しています。
多くの方に伝承館を通じて心を寄せて欲しい、そんなふうに思います」

伝承館では、1日に4回語り部の時間があります。
そこでお話しをされているいわき語り部の会の大谷慶一さんにもご登壇いただきました。

「わたしは支援をされる立場でした。
わたしは被災者としてあの日に間違った行動をとりました。
そして、できなかったことを伝えなければと思っています。
わたしが住んでいたのは小さな集落です。
そこで116人を超える犠牲者を出しました。

逃げなかったんです。
津波が来ているのを知っていたのに…。
わたしたちの過ち、
小さな判断が大きな被害につながったことを伝えなければと思うのです」

人を置き去りにせざるを得なかった状況。
大谷さんの実体験に、参加者の誰もが聴き入っていました。
そして、大谷さんはこの体験を自分の中で抱え込んではいけないと、
人に話すようになったといいます。
話してさらけ出すこと、それが自分にとってもいいほうに働いているそうです。

そして、最後に、
「日常の中で、もしものシミュレーションをぜひやって欲しい!」
と強くお話しされていました。

伝承館副館長の小林さんといわき語り部の会大谷さんのお話しが終わり、
グループを3つに分けてのテーブルトークに入りました。
話しを聞いた感想や当時どうしていたか、などを話していきました。

下記はテーブルトークの一部です。
主に被災地の福島県在住の方の声をお伝えします。

「(話しを聞いて)震災当時の体験が蘇ってきて、少し暗い気持ちになりました。
海が真っ暗だった。自分から伝えることはこれまでしてきませんでした。
子どもの差別に繋がるのでは?という心配などもあり…。
でも大谷さんの話しを聞いて、自分も踏み出さないとならないと思いました」

「話したいという気持ちがあるものの、
『いつまでも被災者ぶってるんじゃない』という目で見られるような現実。
津波被害、原発被害はそれぞれの状況の違いで、
補償がおりるおりないという物凄い違いがあるんです」

「今まで話せなかったことが、10年経って話そうという気持ちになりました。
今年の3月に開催されたSONG OF THE ERTHのテーマに掲げられていた
ワンモアアクション!という言葉に突き動かされたんです。
これから心の再生をしていけたらと思っています」

「言葉で言えば10年だけど、365日、
一日一日の積み重ねでしかないです。
でも、10年という言葉で動ける人もいると思います。
自分の家は津波で流されてしまいました。
もうその場所には住むことはできず、
自宅があった場所には現在青果保存庫が建っています。
町の政策なので仕方ないと思いつつも、目にする度に辛いです」

時間が経って伝えられる(話せる)ようになったという声が数多く聞かれました。
知っているようで、まだまだ知らない話しがいくつもあります。
100人いれば100通りの話しがあります。

そして、東日本大震災から10年が経過し、
当時のことをまったく知らない世代が増えつつある現実があります。
体験とともに、そこにあるストーリーを伝えていくことが大事だと
改めて感じるシンポジウムとなりました。

私たちはシンポジウムを開催し続けることで
10年の振り返りをして、これからのまちづくりに大切なことをまとめて提案していきたい。
そう考えていました。

ですがどうするべきかを提案する前に
まだまだみなさんの心の奥にしまってあること
それは被災地域のみなさんだけでなく、
聞いてはいけないことなんだろうか?など
それぞれの10年があり、
もっともっと話し合うこと自体が大切なのではないかと気づかされています

支援活動というものから復興支援というフェーズのためにもと
考えていたシンポジウムですが
心の支援という点においても
この活動はとても大切なものではないかと感じています

またそこに当時は幼稚園生や小学生だったという学生たちが入ることで
伝承していくべきことに深さが出ていることを感じます

みなさんそれぞれに思いやりをもって話をしてくれます
自分自身に対してや家族や地域の方々への思いやり
そして聞いてくれるテーブルのみなさんへの思いやりです

綺麗事だけではないことが社会にはあるかと思います
ですが
子供も大人も集まって綺麗事ではない事実に対して
誠意をもって話し合っている姿にはとてもさまざまな可能性をみることができます

12月11日の月命日には郡山市にて開催を予定しています

今年最後のシンポジウムとなりますが
またみなさんが有意義な時間を共有できるように準備していきたいと思います

どうぞ
これからもよろしくおねがいいたします

一般社団法人 LOVE FOR NIPPON 代表

CANDLE JUNE

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ラブフォーニッポンでは支援活動のための寄付をおねがいしています
サイトから直接ご寄付いただけるようになりました。こちらからよろしくお願いします。
http://lovefornippon.com/donation


三菱UFJ銀行
一般社団法人LOVE FOR NIPPON(イッパンシャダンホウジンラブフォーニッポン)
代々木上原支店(普通)0052628

これまでの活動レポートはこちらをご覧下さい
https://lovefornippon.com/report


ラブフォーニッポンFB
https://www.facebook.com/LFN311


月命日に福島のみなさんからメッセージを授かっています。ぜひひとりひとりの想いを読んでみて下さい。
https://fukushima311.jp/


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鈴木美伸

TVリポーター、ラジオパーソナリティ
現在、福島中央テレビ「ゴジてれChu!」
ふくしまFM「impress ーGOOD FRIDAYー」にレギュラー出演中。
また、近年は舞台演劇や朗読会に出演するなど活動の幅を広げている。

渡辺俊美

1966年12月6日 福島県川内村生まれ 富岡町育ち
1990年当初に結成されたTOKYO No.1 SOUL SETのギター、ヴォーカル、サウンド・プロダクション担当。
現在までにシングル15枚、アルバム8枚、その他ライヴ、ベストアルバムなど多数リリース。
2021年には30周年記念オリジナルフルアルバム「SOUND aLIVE」発売。
並行して2000年に結成したソロプロジェクトTHE ZOOT16を経て、バンドスタイルの渡辺俊美&THE ZOOT16のギター、ヴォーカルとして活動中。
2010年には同じ福島県出身の山口隆・箭内道彦・松田晋二の4名で猪苗代湖ズを結成。
2011年3月に録音した「I love you & I need you ふくしま」で第62回NHK紅白歌合戦に出場。
当時高校生だった息子に3年間にわたって作り続けた弁当が話題となり、エッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』として2014年にマガジンハウスより出版、ベストセラーに。
漫画化およびNHKでテレビドラマ化された後に、2020年には「461個のおべんとう」のタイトルで映画化。兼重淳がメガホンを取り、父親役を井ノ原快彦・息子役を「なにわ男子」の道枝駿佑が好演。劇中音楽も担当。

https://note.com/toshimi16/

ホテルニュートーキョー
guest 山㟢廣和 (toe)

2003年、今谷忠弘のソロユニットとして始動し、その後はバンド編成によるライブ活動を展開。
今回のSONG OF THE EARTH 311 FESTIVALでは、ゲストに山㟢廣和 (toe)を迎え、2016年の3月に制作された"LIGHT FOR FUKUSHIMA" を披露する。

https://hotelnewtokyo.net/

Bro.KORN

34年間ライヴハウス周りをしながら当時の幻のライヴハウス「新宿ルイード」で3年間超満員の記録を作り、6社のレコード会社からスカウトされ、その後あのWON’T BE LONGの大ヒットにより売り上げ160万枚のミリオンセールスを達成する。
その後、NHK 紅白歌合戦初出場を果たし、FNS歌謡祭、有線大賞、TBS音楽祭新人賞等々を受賞。
芸能界での幅広い交友関係をもち、様々なアーティストへの楽曲提供を行い、自らもソウル・ブラックミュージックをはじめ、DISCOCLUBカルチャーの発展に尽力し、テレビ、LIVE含め様々なシーンで精力的に活動し続けている。
昨年、自叙伝的ベストアルバム「魂信。~My Life is in Destiny~」(2枚組全33)をリリース。魂に導かれた人生と音楽が詰め込まれた渾身の最新アルバムとなる。
昨年、バブルガム・ブラザーズ結成40周年を迎え、さらなる活動を加速させていく。

https://twitter.com/kondohgumi

藤原さくら

福岡県出身。1995年生まれ。
父の影響ではじめてギターを手にしたのが10歳。
洋邦問わず多様な音楽に自然と親しむ幼少期を過ごす。 高校進学後、オリジナル曲の制作をはじめ、少しずつ音楽活動を開始。地元・福岡のカフェ・レストランを中心としたライブ活動で、徐々に注目を集める。
4月からは東京・NHKホールをはじめ全国5都市で「Sakura Fujiwara Tour 2024」が開催される。
宮城公演は4月21日仙台PIT。
天性のスモーキーな歌声は数ある女性シンガーの中でも類を見ず、聴く人の耳を引き寄せる。

https://www.fujiwarasakura.com/

谷本賢一郎プロフィール
佐用町観光大使。兵庫県佐用町出身。歌手、タレント。愛称:タニケン。
NHK-E テレ「フックブックロー」けっさくくん役としてレギュラー出演。
BS プレミアム「ワンワンパッコロ!キャラともワールド」にてギターモグラの声や、テレビアニメ「ジェリージャム」では主題歌・挿入歌を担当。
2019年、CD キッズアルバム「うたの店長さん・ステキ ソングショップ」をキングレコードから発売。
2022年9月、最新 CD アルバム「青い花」を発売。
現在、のりもの研究家タニケンとして出演の DVD「のりものすごいぞ!」シリーズ 6作品を Amazon Prime Video チャンネル NHK こどもパーク、 Hulu などで動画配信中。
アコーディオンまいこ、パーカッションのノッチと一緒に、 全国各地でのファミリーコンサートや野外音楽フェス、学校・保育園・幼稚園での訪問ライブなども行っている。

http://maimusic.net/

Laugh(ラフ)
福島市を中心に活動するキッズダンスチーム。
心から笑っていたい!
またそんな笑顔を見ていたい!と言う想いがあり結成。

HYS(ヒス)
福島県を拠点に活動する17歳のヒューマンビートボクサー。
過去に2度の大会で優勝し、国際大会では見事にランク入りを果たす。
2019年のヒューマンビートボックス日本大会ではベスト4に残る。
大会のみならずライブパフォーマンスも精力的に活動しており、FUJI ROCK FESTIVALをはじめとしたさまざまなイベントに出演。
現在は一般社団法人LOVE FOR NIPPONに所属し、日本ヒューマンビートボックス協会が掲げる「ビートボックスと社会貢献」をコンセプトに活動している。

山岡トモタケ
福島県二本松市出身シンガーソングライター。
WHITE ASHのギタリストとして10年間活動後、2017年に解散。
解散後はアコースティックバンドs o t t oを経て、現在ソロは山岡トモタケ、バンドは山岡トモタケ&FLAMINGSとしてライブ活動中。
2023年福島ユナイテッドFC応援ソング「まなざし」を担当。
福島中央テレビ音楽番組「二畳半レコード」、ふくしまFM「2畳半レコード・オン・ラヂオ」で純レギュラーとしても活躍中。

《X》
https://x.com/yamaokatomotake
《Instagram》
https://www.instagram.com/yamaoka_tomotake

片平里菜

シンガー・ソングライター。「閃光ライオット 2011」にて審査員特別賞を受賞し、2013年メジャーデビュー。
今年夏には猪苗代野外音楽堂でデビュー10周年イベントを行い、9thシングル【予兆】10月18日NEWアルバム【Redemption】をリリース。情感にあふれた声、日常を包み込む詩、環境や社会へのまなざしは人々の心を震わす。
次世代の表現者として、従来の音楽の枠に捕らわれず幅広い活動を行っている。

https://www.katahirarina.com/

青谷明日香

ピアノ弾き語りシンガーソングライター、青谷明日香。
郷愁あふれる田舎の風景から、哀愁ただよう都会のビルの風景まで、様々な主人公の物語を歌い紡ぐ。
「FUJI ROCK FESTIVAL」「New Acoustic Camp」「森、道、市場」「オハラ☆ブレイク」などの大型野外フェスや、お寺、神社、公民館、カフェ、バー、旅館等、場所を選ばないスタイルで、演奏ツアーを敢行。
また、CM楽曲制作、テレビ番組主題歌、映画主題歌・劇伴の楽曲制作も行う。

www.aoyaasuka.com