REPORT

2024/9/28(土) SOTEシンポジウム福島会場開催報告

ラブフォーニッポンなみなさまへ 活動報告をさせてください 私たちは 311からの教訓を活かしていくために震災から10年の節目より シンポジウム開催を続けています 被災地支援をしていると様々な「どうしてこんなことになるのだろう?」 「もっと横の連携ができていたら?」 「みんなの支援の気持ちがダイレクトに現地にいくためには?」 「そもそも経験が防災に活かされていたら」 そんな気持ちになってしまいます 現在の能登活動でも たくさんの残念な出来事に向き合うことになります 被災した地域のみなさんの多くは初めての被災体験で 「こんなことになるなんて!!」 「国とか行政はもっとなんとかしてくれないのか?」 初めて向き合う数々の困難があります そして 様々な支援の気持ちや物質的なものが現地に届いていても 平等性やさまざまなルールによって 今必要な人に行き届かないという悔しい出来事にも。。。 私は20年被災地支援に携わっていることになりますが 災害はこれからも各地で起こり続けることを すべての国民がわかっていながらも 一つ一つの被災地での出来事の よかったことわるかったことを学び それをこれからの街づくりに活かしていこうという アクションまでに至ることがありません いくつかの例を挙げれば そんなことはないとも言えなくないですが それでも 1月1日から現在の能登をみてもらえたら けして学びは活かされていないと断言できます 私たちは現地活動を行いながらも 経験からの学びを これからの街づくりに活かしていけるシンポジウムをと1年間で8回開催しています 9月におこなった福島開催では福島県教育委員会教育長大沼さんに基調講演をいただき 最近私たちが力をいれている311学習の今後など 311からの学びをどう伝えていくかを話し合いました この日もさまざまな立場の方々が集まってくださいました 省庁、行政、企業、大学生などが集い話し合いをもちました ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◆日程 :2024年9月28日(土)13:00-19:30 (交流会:17:00 – 19:30) ◆会場 :杉妻会館 ◆住所 :〒960-8065 福島県福島市杉妻町3-45 ※駐車場は県庁西側・第一小学校の南側にございます 福島駅から徒歩10分 市内循環バス5分「大町」徒歩5分 ◆テーマ:311を… 続きを読む »2024/9/28(土) SOTEシンポジウム福島会場開催報告

2024/8/24(土) SOTEシンポジウム双葉町開催報告

ラブフォーニッポンなみなさまへ 現地活動報告をさせてください 私たちは311からの教訓を活かしていくために震災から10年の節目より シンポジウム開催を続けています 一年間で福島県内で4回、東京で2回、大阪や能登などでも開催しています 被災地支援をしていると「どうしてこんなことになるのだろう?」 「もっと横の連携ができていたら?」 「みんなの支援の気持ちがダイレクトに現地にいくためには?」 「そもそもこれまでの被災経験が防災に活かされていたら」 各地でそんな気持ちになってしまいます 現在の能登活動でも たくさんの残念な出来事に向き合うことになります 被災した地域のみなさんの多くは初めての被災体験で 「こんなことになるなんて!!」 「国とか行政はもっとなんとかしてくれないのか?」 初めて向き合う数々の困難があります そして様々な支援の気持ちや物質的なものが現地に届いていても 平等性やさまざまなルールによって 今必要な人に行き届かないという悔しい出来事にも。。。 私は20年被災地支援に携わっていることになりますが 災害はこれからも各地で起こり続けることをすべての国民がわかっていながらも 一つ一つの被災地での出来事の「よかったことわるかったこと」を学び それをこれからの街づくりに活かしていこうというアクションまでに至ることがありません そして何よりも311の経験を活かさなければいけない大きな点はエネルギー問題です 原発事故の本当の被害とは?これから変えていくべきこととは? 8月に行った福島県双葉町開催では双葉町伊澤町長に基調講演をいただき 発災から現在そしてこれからの双葉町のことをお話いただきました また能登町からも友人たちに来ていただき、現在の双葉町のことを知ってもらい集まってもらったみなさんには 能登のことも知ってもらいました ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー SOTEシンポジウム双葉町開催 ◆会場 :双葉町産業交流センター 会議室 ◆住所 :〒979-1401 福島県双葉郡双葉町中野高田1番地1 ◆テーマ :原発事故からの再生 ◆趣旨 :原発事故から13年 これからはじまる町の再生に大切なことは プログラム 15:50 受付開始 15:55 会場オープン 16:00 スタート/ 一般社団法人LOVE FOR NIPPON 代表 CANDLE J… 続きを読む »2024/8/24(土) SOTEシンポジウム双葉町開催報告

2024/7/13(土) SOTEシンポジウム東京会場開催報告

ラブフォーニッポンなみなさまへ 活動報告をさせてください 私たちは311からの教訓を活かしていくために震災から10年の節目より シンポジウム開催を続けています 被災地支援をしていると様々な「どうしてこんなことになるのだろう?」 「もっと横の連携ができていたら?」 「みんなの支援の気持ちがダイレクトに現地にいくためには?」 「そもそも経験が防災に活かされていたら」 そんな気持ちになってしまいます 現在の能登活動でも たくさんの残念な出来事に向き合うことになります 被災した地域のみなさんの多くは初めての被災体験で 「こんなことになるなんて!!」 「国とか行政はもっとなんとかしてくれないのか?」 初めて向き合う数々の困難があります そして様々な支援の気持ちや物質的なものが現地に届いていても 平等性やさまざまなルールによって 今必要な人に行き届かないという悔しい出来事にも。。。 私は20年被災地支援に携わっていることになりますが 災害はこれからも各地で起こり続けることを すべての国民がわかっていながらも 一つ一つの被災地での出来事の よかったことわるかったことを学び それをこれからの街づくりに活かしていこうというアクションまでに至ることがありません いくつかの例を挙げればそんなことはないとも言えなくないですが それでも1月1日から現在の能登をみてもらえたら けして学びは活かされていないと断言できます 私たちは現地活動を行いながらも、経験からの学びを これからの街づくりに活かしていけるシンポジウムをと1年間で7から8回開催しています 7月におこなった東京開催ではLINEヤフー株式会社の鈴木さんが基調講演をおこなってくれました 311以降様々な新たな取り組みを続けるこの会社は あらたな防災ネットワーク作りを続けています シンポジウムメンバーとしては欠かせないところですが この日もさまざまな立場、省庁、行政、企業、大学生などが集い話し合いをもちました ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『SOTE SYMPOSIUM 東京会場』 ーーー東京会場概要―――――――――――――――――― ◆日程 :2024年7月13日(土)14:00-19:30 (交流会:17:00 – 19:30) ◆会場 :L stay&grow 南砂町 ◆住所 :〒136-007… 続きを読む »2024/7/13(土) SOTEシンポジウム東京会場開催報告

2023/12/5(火)SOTEシンポジウム大阪会場開催報告

ラブフォーニッポンなみなさまへ 現地活動報告させてください 「SOTE SYMPOSIUM (ソテ シンポジウム) 大阪会場」を12月5日(火)に実施しました はじめての大阪開催ですが これからおこなわれる大阪万博でも きっと福島のことが取り上げられるだろうと考え 私たちの活動のことを少しでも知ってもらいあらたな繋がりができたらと考え開催しました 『SOTE SYMPOSIUM 大阪会場』 ーーー大阪会場概要―――――――――――――――― ◆日程 :2023年12月5日(火)14:00―19:00(交流会:17:00-19:00) ◆会場 :うめだMホール 桜 ◆住所 :大阪府大阪市北区梅田3丁目4番5号 毎日新聞ビル地下1階 ◆テーマ:311の学びを関西、そして大阪万博へ ◆趣旨 :阪神淡路大震災経験から東日本大震災の発災時最も多くの支援者が いち早く東北入りしていました。13年目をむかえる現在では世界的にSDGsが叫ばれ そして2025年には万博が開催されます。福島の現在進行形と繋がることこそ 日本におけるSDGsリアルアクションであり、万博での展開にも有効的だと思います。 はじめての大阪開催ですが、みなさまと福島が効果的につながれるはじめの一歩になれたらと考えます。 ――――プログラム―――― 13:45 受付開始 13:55 会場オープン 14:00 スタート/会の説明など代表CANDLE JUNE 14:30 基調講演 浅野撚糸株式会社 双葉事業所 所長補佐 土屋輝幸様 14:50 トークディスカッション テーマや講演を聞いてからの想いやアイデアの話し合い 15:40 休憩 15:50 まとめ/総括~ 16:40 フォトセッション 16:45 シンポジウム終了 17:00 交流会 | 19:00 終了 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この日の基調講演は岐阜に本社がある浅野撚糸さんから土屋さんに来ていただき 福島県双葉町にあらたな施設を作りスタートしたことへの経緯や想いなどを語っていただいました 会社としてもですが 土屋さん個人としてのお話もしていただきました 当時はいわき市にいたそうですが 職場の親友がなかなか自分の出身地を教えてくれなかったが それが双葉町であったからということでした 同じ福島県内でも地域によっての差別や偏見など… 続きを読む »2023/12/5(火)SOTEシンポジウム大阪会場開催報告

2023/7/15(土)SOTEシンポジウム東京会場開催報告

ラブフォーニッポンなみなさまへ 現地活動報告させてください 「SOTE SYMPOSIUM (ソテ シンポジウム) 東京会場」を7月15日(土)に実施しました これまでの様々な活動から生じた課題に対し「じゃあ どうする!?」をテーマに 活動をおこなってきていることを、あらためて参加者の皆様へお話ししました そしてこれからは特に双葉町での活動を中心として復興活動を行なっていくことも宣言しました その一環として 8月26日(土)には「ただいまおかえり双葉の夏」と題したイベントを実施します 双葉町は昨年の8月末に帰町することができました そこから1年、震災から13年ではなく、戻ることができてからの1年を喜びの日にしたい! 町の人と新たに町に加わった人たちとともに、楽しい1日を作りたいという想いを込めています 東京開催では現在の福島県、特に双葉町を知ってもらいたいということと ヤフーさんが震災から現在までにどれだけのアクションを起こし 防災につながる様々な新しい取り組みを行なっているかなどベースに 参加メンバーと話し合えたらと考えて開催しました ▼基調講演1:橋本 靖治さん 双葉町役場(新庁舎)総務課長 兼 秘書広報 課長 双葉町は人口7000人(2600世帯)で、震災の翌日に全町が避難することになりました 当初は避難が長期化するとは予想されていませんでしたが、避難後に原子炉建屋が爆発しました 初期の避難生活では施設の通路で生活しなければならなかったり、 数名の役場スタッフで数百人の対応を行うなど過酷な状況でしたが、 ボランティアの手厚い支援によって各所で助けられたそうです 双葉町は複合災害に見舞われた地域であり、地震、津波、原子力災害の影響を受けています 放射性物質の除去には時間とお金がかかります 除去土壌は2045年までには福島県外への移設が予定されています 中間貯蔵施設のある土地に橋本さんの家はありました 現在はアパートに暮らしており、家族は県外に暮らしています 避難指示解除準備区域はわずか4%であり、帰還困難区域では5年間手付かずのままでした 特定復興再生拠点区域は10年かけて11%になる予定であり、残りの85%は2030年代に避難指示解除を目指しています 昨年8月の避難指示解除で町内に戻ってきた人の数は現在90人であり、そのうちの3割が元住民で残りは移住者です … 続きを読む »2023/7/15(土)SOTEシンポジウム東京会場開催報告

2023/6/24(土)SOTEシンポジウム会津会場開催報告

REPORT​ ラブフォーニッポンなみなさまへ 現地活動報告させてください 6月24日福島県喜多方市にてSOTEシンポジウムを開催しました。 震災から十年の節目に環境省さんとスタートしたシンポジウムですが 年間7回前後を各地で開催しており今回は会津地方での開催となりました。 233年の歴史ある酒蔵、大和川酒造代表を務める佐藤弥右衛門さんに基調講演をおねがいし、 また会場も佐藤さんが所有する満天テラスで開催させていただきました。 喜多方の盆地を一望できる素晴らしい場所での開催でした。 講演ではいろいろお話をしてもらいましたが内容を抜粋いたしました。 ーーーーーーーーーーーーーーー 酒蔵のある福島県会津地方は水も豊富にあり、穀倉地帯もある、全て循環できる 現代で言う”サスティナブル”な土地で、この実りある土地は先祖から大切にしよう!と伝えられていた。 地震があった際は会津はほとんどダメージがなく、酒屋の水を持って支援に行ったこともある。 その時水を支援した人がお酒を買いにきてくれるなど、今も支援の輪は繋がっている。 今の会津の美しさがなぜ継続しているか、他の地方の誰かがやってくれることはなく、 先祖が自分たちの力で美しく育ててきたものなので、それを今の代でも継続していくのみと。 かのドナルド・トランプは「アメリカファースト」と声を上げていたが、「会津ファースト」で考えたかったとのこと。 会津にはこぼれるほどの豊かさがあるのに何故自分たちが東京のために電気を送らなければならないのか・・・ 「先祖たちが作ってきた土地を守っていく」 このテーマで会津だけでなく日本をどういう国にしていくかを考えなければならない。 自分たちの力で循環できる社会を作る方向性を考えてもいいのではないか。 弥右衛門さんは「会津電力」という電力会社も経営しているが、地震があるまでは電気なんて誰がどこで作ってようが関係ないと思っていた。 しかし、地震があって以降、自分たちでなんとかするという精神の下、会社を設立した。 今実施している太陽光発電以外にも、水を電気に変えて行けば首都圏より効率よく自給できる。 また、自給自立の社会を作るためには、その中で同じ志を持つ仲間を作っていくことが大事である。 世界を考える前に足下を考え、自分の生きているコミュニティをその中の人間同士で大切にし、 地域ファーストで生み出… 続きを読む »2023/6/24(土)SOTEシンポジウム会津会場開催報告

2022/11/26(土)SOTEシンポジウム双葉町開催報告

ラブフォーニッポンなみなさまへ 現地活動報告させてください 発災から11年にして帰町した双葉町でSOTEシンポジウムを11/26に開催しました 震災から10年の節目よりスタートしたSOTEシンポジウムですが 様々な立場の方が集まり学生とテーブルを共にして話し合う形として 福島県内はじめ各地で開催して2年目に突入しています ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ▼『SOTE SYMPOSIUM@双葉会場』概要 ■日時:2022年11月26日(土) ■場所: 双葉町産業交流センター ■内容/タイムテーブル: 15:00  SOTEシンポジウム会場オープン 15:10  SOTEシンポジウムスタート、会の説明など 15:15  CANDLE JUNEあいさつ 15:40  基調講演 双葉町 伊澤史朗 町長「東日本大震災・原発事故と双葉町の復興状況について」 16:00  テーブルトーク テーブルに分かれ簡単な自己紹介と講演を聞いた感想などからテーブルトーク 17:10  休憩 17:20  トータルセッショントーク各テーブルのグラフィックレコーディング発表からのトーク 17:50  終了 集合写真撮影 18:00  交流会 19:00  終了 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 双葉町開催ということで 双葉町の伊澤町長に「東日本大震災、原発事故と双葉町の復興状況について」と題して 基調講演をしていただきました 発災からまだ多くの住民が避難を強いられている状況の中ですが 当時の避難からどのように現在にいたったかを聞きました 2年3ヶ月他県などに避難した後、2013年6月にいわき市に役場機能を移し、 そこから本格的な復興がスタートしました 双葉町は原発事故によっての避難だったため町民から「いつ戻れるのか?」と聞かれても 「わからない」としか言えないことがもっとも辛かったといいます 当時はそんな未曾有の状況のなかではありましたが、 町長はじめ役場職員のみなさんが一歩一歩進んだ結果 2022年8月にようやく帰町することとなり、戻れる準備が整いました しかし11年5ヶ月も経つと、もともといた町民の60%の人は「今の状況では戻れない」と考え 25%は「戻るか戻らないか判断できない」と考えているとのことです やはり人が戻るには「雇用」が必要で 帰ってくる人たちのための雇用創出… 続きを読む »2022/11/26(土)SOTEシンポジウム双葉町開催報告

SONG OF THE EARTH 311 -FUKUSHIMA 2022-レポート 後編

REPORT 2022年SOTE311福島後半レポート 昨年3月、東日本大震災から10年の節目にスタートした「『福島、その先の環境へ』シンポジウム」。今年は、午前にSOTEシンポジウム(招待制)、午後に環境省主催の一般参加型シンポジウムの二部構成で行われました。午前中に行われたSOTEシンポジウムの様子をレポートいたします。 2021年3月12日に初めて開催したSOTEシンポジウムは、その後、福島県内4箇所を始め、東京、熊本、長野など全7会場を巡って開催いたしました。毎回、テーマに沿ったゲストにご登場いただき基調講演を聴講、その後講演内容を踏まえながら、数名ずつのテーブルに分かれてディスカッションを行います。テーブルディスカッションでは、グラフィックレコーディングという手法を取り入れ、話し合った内容を即座に絵におこしていきます。絵や文字でし可視化することで、深い振り返りができるとともに、他のテーブルのディスカッションの様子も共有することができます。 今回のSOTEシンポジウムは、「311から12年。今から始めるアクションとは?」がメインテーマ。まずは、ヤフー株式会社西田修一氏の基調講演から。同社が具体的に取り組んできた311からのアクションをご紹介いただきました。 基調講演「ヤフーと3.11〜発災10年のその後〜」 西田修一氏 「東日本大震災後、ヤフーはさまざまな被災地支援を実施してきました。2011年には<復興デパート>として、Eコマースを通じた被災地の産物を広く流通させるしくみをスタート。2012年には、宮城県石巻市に<石巻復興ベース>という拠点を構えました。社員が被災地に常駐することで実際に現地でできることを暮らしながらリサーチするものです。2013年には<ツール・ド・東北>という復興支援のサイクリングイベントを河北新報社と共催で始めました。10年続けるイベントにしようとスタートし、毎年4,000人もの参加者を迎える人気のイベントに成長(現在はコロナ禍で開催を中断)。サイクリングイベントとして定着しつつあり、今後は地元に運営等々を引き渡せればと考えています」 「LINEとの共同企画で検索窓に311入れると、寄付につながる企画を2014年に始めました(現在も継続中)。キーワードを入れて検索するというのは、検索した人にとって自分事になっていくということでもありま… 続きを読む »SONG OF THE EARTH 311 -FUKUSHIMA 2022-レポート 後編

2022年SOTE311福島前半レポート

SONG OF THE EARTH 311 -FUKUSHIMA 2022-レポート 前編

REPORT 2022年SOTE311福島前半レポート 「悲しみから喜びへ」をテーマに5年前から福島県内で開催しているSONG OF THE EARTH 311 -FUKUSHIMA 2022-。ナショナルトレーニングセンター Jヴィレッジを主な会場として、東日本大震災・原子力災害伝承館(以下、伝承館)とも連動し、集いの場を設けることができました。今年は3月10日から3日間にわたり開催、前半の様子をレポートします。 3月10日 キオクツナグミライ、浮かんだ文字 3月10日は伝承館において夕方からCANDLE 11thを開催しました。伝承館は、一昨年オープンした津波と原発事故という人類が経験したことがない複合災害を後世に伝える施設です。建物のテラスからは海をすぐ近くに望むことができる、そんな立地にあります。 夕方、LOVE FOR NIPPONのメンバーを中心に外の芝生広場にキャンドルが並べ始められました。キャンドルは、CANDLE JUNE作のキャンドルと福島県内を中心に各地から集まったメッセージキャンドルのふたつがあります。将来の夢、いま感じていること、灯したい思いを自由に書いていただいています。今回は日本キャンドル協会にも協力いただき、全国各地からも多くのメッセージが集まり、約2,000本のキャンドルを灯しました。 夜が濃くなっていくと、キャンドルの小さな炎がちらちらと輝きを増していきました。たくさんのメッセージキャンドルが形取った文字は「キオクツナグミライ」。無数の願いが空高くのぼっていくようでした。 3月11日 12年目の始まり、ここから一年を 3月11日は音楽や食事やワークショップなど催しを楽しみながら集うお祭り、フェスティバルです。ステージには福島に心を寄せるミュージシャンやパフォーマーが集結、フードコートには福島の名産やLOVE FOR NIPPONとともに長年活動する店も軒を連ねました。屋外会場では凧あげやダルマ引き合戦といった、地域で古くから行われてきた伝統行事もプラス。笑顔が溢れるしかけが満載です。 11日朝。開場の10時前にはすでに来場者の姿がありました。毎年SONG OF THE EARTHを楽しみにしている人、初めて来た人、この日のために休暇を取った人、それぞれの思いで集まってくれています。不思議と3月11日は毎年晴天。今年も早朝から青空… 続きを読む »SONG OF THE EARTH 311 -FUKUSHIMA 2022-レポート 前編